H28省エネ基準<ZEH<HEAT20、目指すUA値と地域区分別

● H28省エネ基準<ZEH<HEAT20、目指すUA値と地域区分別

 

こんにちは、進藤裕介(しんどうゆうすけ)です。

ZEHや平成25年、平成28年省エネ基準という言葉はよく耳にするようになってきました。

断熱性能を表わすUA値も家づくりを始めると目にする言葉です。

ただ、高断熱高気密住宅やZEH住宅に興味を持ち始め、調べるうちにいろんな用語がでてきます。

正直、混乱してしまいますね。

ZEH+よりも更に高断熱ハイスペックなHEAT20 G2

住宅の断熱性能を上げるのはそれほど難しくはありません。

ただし、断熱性能を上げれば上げただけコストアップになります。

では、これから新築一戸建てを建てようとするあなたは、どれくらいの数値を目指せば良いのか?

いろんな指標があります。

最近ではZEHがよく耳にする、断熱性能を含めた省エネ住宅の指標です。

HEAT20はご存じですか?

HEAT20は断熱性能だけを比較すると、ZEHより上の水準を掲げています。

ZEHのように目標とする断熱レベルUA値を設定しています。

更なる混乱を招きそうなので、UA値を、H28省エネ基準から断熱性能の低い順に表にしてみました。

ZEH、HEAT20、H28省エネ基準、地域区分別のUA値

一番低い断熱性能から順に、H28年基準<ZEHoriented、NearlyZEH、ZEH<HEAT20 G1<NearlyZEH+、ZEH+<HEAT20 G2になります。

この先20年、30年というスパンでみた場合、平成28年の省エネ基準のUA値では心もとないと謳っているのがHEAT20です。

5年~30年先までなら、UA値はHEAT20のG1レベルを、30年以上先までを考えるなら、UA値はHEAT20のG2レベルを目指しましょう!と謳っています。

こうなるともう平成28年省エネ基準は最低限の断熱レベルでしかありません。

断熱性能のUA値を体感的に表わしたHEAT20

UA値の数値、0.46や0.87と言われても、実際にそれを体感してないのでピンときません。

なのに、その数字ばかりが先行しています。

消費されるエネルギーは20%削減されます、とか、月々の光熱費は、今より50%カットできます、などぼんやりと数値化されてはいますが、感覚的にわかりやすく納得できるものが余りありません。

そんな中、HEAT20はもう少し感覚的にわかりやすく、室内の気温で表現してくれています。

HEAT20 G2レベルで求めるのは、冬でも概ね13℃を下回らない温熱環境です。

平成28年省エネ基準の概ね8℃を下回らない(10℃を切ると)少し寒い気がしますね。

10℃を切らない断熱性能を目指したいところです。

冬でも10℃を下回らないと如何なるのか?

ZEH+とHEAT20のG1ではUA値はそれほどの違いはありません。

ただ、ZEHの目指している先は、CO2の削減だったり地球の温暖化を遅らせるなど、壮大すぎて私たちの実際の暮らしからかけ離れています。

HEAT20のいう、冬でも家の中どこにいても10℃を下回らない環境だと、どんなメリットがあるのか?

家の中での死亡事故が確実に減ります。

ヒートショックを起こす確率が低減します。

省エネ基準の地域区分

日本は南北に細長い国です。

寒い北海道ではより高い断熱性能が求められますが、沖縄では高い断熱性能は求めれれません。

さかのぼると平成11年省エネ基準では6の地域区分でした。

都市部の温暖化が加味され、平成25年の省エネ基準から更に8つの地域区分になり、それぞれ必要なUA値が決められています。

1は旭川市、釧路市ほか

2は札幌市ほか

3は弘前市、盛岡市ほか

4は青森市、仙台市、福島市ほか

5はさいたま市、新潟市、浜松市、堺市、姫路市ほか

6は東京23区、横浜市、名古屋市、金沢市、大阪市、神戸市、広島市ほか

7は熱海市、高知市、福岡市、長崎市、宮崎市ほか

8は沖縄県

あなたの住まいに必要な断熱性能を知るには、まずこの地域区分を確かめなくてはいけません。

ここでは、おおまかな都市、ほんの一部の省エネ基準の地域区分をあげています。

あなたのお住まいの市町村はありましたか?

地域区分はもっと詳細に分かれています。

あなたのお住まいの地域区分はこちらでご覧いただけます。

省エネ基準 石川県内の地域区分

4 白山市(旧吉野谷村、旧尾口村、旧白峰村に限る)

5 かほく市、志賀町、宝達志水町、加賀市、中能登町、七尾市、能美市、白山市(旧松任市、旧美川町、旧吉野谷村、旧尾口村、旧白峰村を除く)、能登町、輪島市、小松市、珠州市、羽咋市、川北町、津幡町、内灘町、穴水町

6 白山市(旧松任市、旧美川町に限る)、金沢市、野々市市

金沢市、野々市市、旧の松任市でHEAT20レベルの高断熱住宅を建てようとすると、必要なUA値はG1で0.56、G2で0.46です。

石川県内のそれ以外の地域では、青森市や新潟市並みのG1で0.48やG2で0.36のUA値が必要になります。

金沢市、野々市市、旧松任市では少しお得な建築費で建てれます。

夏の日射を遮る

ブラインド、遮光カーテン、遮熱ガラスなどで夏の日射を遮れば、一年を通じて快適な生活ができます。

夏の昼間は窓から日光が入りますので、エアコンを使わないとやはり暑いです。

エアコンで一度冷やすと消した後もかなり長い時間、冷気が持続します。

真夏の昼間でも日中留守の時は、遮光カーテンを閉めて日光の侵入を遮断して出かけると、帰宅時にそんなに暑くありません。

一度冷えてしまえば、あとは微風、または無風になり、エアコンにかかる電気代が半分以下になりました。

省エネ、創エネシステムを加えればZEHになります。

HEAT20で高断熱住宅になりました。

あと、省エネ、創エネシステムを加えればZEHになります。

「省エネ」

HEMS(ヘムス)という、住宅内の消費エネルギーと太陽光発電等で創るエネルギーを確認できるシステムが必要になります。

省エネタイプのエアコンや、高効率給湯システム、LED照明などの導入も必要になります。

「創エネ」

太陽光発電システムなどの再生可能エネルギーシステム(エネルギーを創出するシステム)が必要になります。

HEAT20で吹抜けでも寒くない快適なリビングになります。

平成28年省エネ基準のUA値でも、1階と2階の室温の差は小さくなっています。

でも、温度差を感じないか?と言われると微妙です。

HEAT20、ZEH+なら大丈夫です。

吹抜けがあっても快適に過ごせる断熱性能はこのレベルです。

東京23区、横浜市、名古屋市、金沢市、大阪市、神戸市、広島市ならUA値0.56で、吹抜やリビング階段があっても快適に過ごせるリビングになります。

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